靴のお手入れをする際に使うブラシ。
ブラシには馬毛のものと豚毛のものがありますが、どのように使い分けるかご存知でしょうか?
今回はそれぞれのブラシの特徴、用途を解説していきます(^^)
- ブラシの使い分け方がわからない
- 革靴のお手入れをしてみたい
- 革靴に興味が湧いてきた
馬毛ブラシの特徴と使い方
- 毛が密集している
- 毛に適度なコシがある
馬毛ブラシはホコリ落とし用です。
ホコリ落としでは、革の表面のホコリを払うだけでなく、靴本体とソールの間に入り込んだホコリも除去しなければなりません。
豚毛ブラシは隙間に入ったホコリを掻き出すコシの強さはありますが、毛の密度が低いところが気になるポイント。
馬毛ブラシは毛の密度も詰まっていて、程よいコシをもっています。
最もホコリ落としに適したブラシと言えるでしょう。
- 出かける前にサッと、馬毛ブラシで靴表面を整える。
- 帰宅したら、ホコリ落としをする。
これを毎日続けていると、靴表面のクリームがブラシに馴染んでいき、ブラシが育っていきます。
育ったブラシは靴に光沢を与えるだけでなく、少しの傷なら消してくれるんです。
ブラシを育てる醍醐味を味わえるのも馬毛ブラシの特徴ですね(^^)
豚毛ブラシの特徴と使い方
- 毛束の感覚が離れている
- 毛質が硬く、弾力が強い
豚毛ブラシは革靴にクリームを塗布した後、クリームを伸ばすためのものです。
基本的に靴クリームは油やロウが含まれており、粘り気があります。
靴クリームが塗られた直後に使うブラシは、この粘りに負けない強さ、つまり毛の硬さが必要です。
毛質が柔らかいと、クリームの粘りに毛が引っ掛かり上手に伸びてくれません。
毛質が硬いと、毛が引っ掛からず、スムーズに革全体になじませることができます。
また毛束の間隔が離れていることで、毛にしなりが出て、より素早くクリームを馴染ませることができます。
おすすめのブラシ
僕が使っているのは平野ブラシ×M.MOWBRAYの超高級ブラシ。
高すぎて馬毛と豚毛両方は買えなかったので馬毛だけなんですけどね^^;
と言っても今はこのブラシ、生産終了していて手に入れることができません。。。
というわけで、おすすめというより、今自分が買うならこれ!というものをご紹介します。
その名もサノハタブラシ。
平野ブラシの後継として発売された商品で、少し改良も加えられているようです。
- 毛足が長くなったことにより、毛のあたりがソフトになっているため、繊細な素材にも気にせず使えるようになった。
- 馬毛の油分量が増えたことにより、ブラシが新品の頃から靴のツヤが出やすくなった。
- 毛質が柔らかくなったことにより、ソフトな革にもストレスなく使用できるようになった。
僕は一本のブラシを育てたいので、新しく買うことはないと思います。
が、もし何かの拍子に今使っているブラシが消し飛んでしまうようなことがあれば、すかさずサノハタブラシを買うでしょう。そのくらい気にはなっています( ̄▽ ̄)
まとめ
簡単にまとめると以下のことについてお話ししてきました。
- 毛が密集している
- 毛に適度なコシがある
→ホコリを落とすためのブラシ
- 毛束の感覚が離れている
- 毛質が硬く、弾力が強い
→クリームを革に馴染ませるためのブラシ
それぞれの特徴を理解した上で、革靴のお手入れに励んでいきましょう(^^)
ブラシも案外良いお値段がするので、まずは一本とお考えの方は「馬毛ブラシ」を購入することをオススメします。
豚毛はしっかり靴のお手入れをする際に使うのに対し、馬毛は靴を履くたびに使う必要がある為、使用頻度がまるで違います。
とりあえずは馬毛ブラシだけ買って、ホコリ落としに使うのはもちろんのこと、クリームを馴染ませる時にも使っちゃって良いと思います。
そうやって靴のお手入れをしているうちに、やっぱり豚毛も使ってみたいなあと思うのであれば、後々追加するのでも良いのでは?
クリーム塗布して終わり!という方がわりと多いみたいなので、まずは馬毛ブラシだけでも持つようにしましょう!
お手入れ後の仕上がりが全然違いますよ!
ではでは✋